何年ぶりかに着物タンスを開けてみたら、シミ、カビが付いていた。
母からお譲りの着物を着てみようかと広げてみたら、汚れやカビがあり、
母より10cm位私の方が大きいが大丈夫だろうか?
この様な相談を受けることがあります。
キモノ着用後は、基本的には体温を抜く意味で1~2日室内で風通しをして
軽くブラッシングして収納すればよいのです。
汗が付いたり衿汚れがあり、次回の着用が未定の時は
お手入れをしてから収納されることをお勧めします。
次に紹介するのは、お母様から、
何年もしまいこんだままの上等の手織り紬を譲り受けられたお客様のことです。
全体にカビがしていて、白かった胴裏も黄ばみ点々と茶色に変色していました。
元付いていた赤い八掛も換えたいとの事だったので、
洗い張りをして、胴裏と八掛を新しい品に換え、寸法もお客様に合わせて仕立替ました。
黄ばんでいた胴裏も真っ白になり、
赤かった八掛も金茶色の落ち着いた八掛に取り換えられました。
草木染や泥染などの手織りの紬は、水洗いをすることにより艶が出て着やすくなります。
是非お勧めです!
新しく蘇えったキモノは、お出かけやお友達とのランチ等で着用してください。