先日入荷した一枚の訪問着を紹介します。
極淡いクリーム地に肌ピンクで裾ぼかしにして、秋草のなかに貝合わせの柄が配されています。
貝合わせの中には初夏の花(牡丹・芙蓉・杜若など)が描かれています。
「貝合わせ文様」とは、平安貴族女性たちの優雅な遊びで、
貝(はまぐり)を伏せて置き、内側に描かれた同じ柄の貝を当てる一種のゲームです。
一個の貝に同じ柄描かれ、他の貝とは決して合わないところから、
夫婦和合・円満という縁起の良い文様として用いられています。
菊文紫地色の袋帯を合わせてみました。(すてきでしょ!?)
このような訪問着を一枚準備しておくと、お子様の入卒やお祝い事を迎えても
安心だと思います。